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夏だと言うのに特にイベントがないまま9月に入り仕事に追われる日々が 続く中。私はある重大なことに気が付いた。 ブログ更新してねぇ・・・・ッ!! すっかりカリッカリに忘れていた。前回の更新よりツーリングとか 行く暇なかったし!遊びに行けなかったしィ!仕事しっぱなしだしィ! とまぁ言い訳はこれくらいにして・・・・ほんとすいませんでした。 特にネタが無いんだけど、たまにはバイク屋さんらしいネタでも書こうかな。 こういうの書いても面白くないだろう・・と今までは避けてきたけど。 働くバイクと言えば新聞屋さんのバイク。うちで新車で出した ベンリィプロの話。 最近の50ccスクーターは4ストになって以来、ある問題に悩まされている。 いわゆるカーボン噛みである。突如信号待ちでエンスト。しばらく待ってから エンジンをかけると、普通に走る。しかしこれが続くと、エンストして しばらく待っても、とうとうエンジンが始動できなくなる症状だ。 燃焼室にカーボン(燃えカス)がたまり、ガスの交換をする弁の働きを するバルブの隙間にカーボンが挟まってしまうことで起きる。こうなると エンジンの圧縮がなくなり始動ができなくなるのだ。ただ軽く冷えると くっついたカーボンがセルを回すことで剥がれ落ちて正常な状態に戻る 場合が多いようだが、中にはもうそのままの状態で二度と始動できなくなる のだ。こうなったら、エンジン腰上分解になる。 これを防ぐにはエアーエレメントを定期的に交換、暖機運転をちゃんとする (メーカー談)特に暖機運転はした方が良いそう。チョークが効いてる 状態で走り出すと溜まるとのこと。しかし忙しい新聞屋さんはなかなか 暖機をする時間がないようで(ちょっとめんどくさいと言うのもある・・) 重い荷物を積んで走ったり止まったり頻繁にしてるもんだから、 バイクにかかるストレスは結構なものである。 新車で出して3000キロほど走った所でカーボン噛みの症状が発生。 メーカーに保証修理をしてもらう。その時に点火時期などの対策が されたようだが、15000キロほどしてまたしてもカーボン噛みの症状が。 ちなみにこのベンリィ、同時期に二台だしているのだが、二台とも ほぼ同じペースでカーボン噛みが発生している。特別無理を言って またしてもメーカー保証でなんとかしてもらったのだが、根本的な 対策が無いのが現状のよう。不完全燃焼しないよう、暖機運転を 心がけてもらうしかないのか・・ 15000キロのエンジン修理から、ヤマハのカーボンクリーナーを使用を 開始。ガソリンに混ぜてカーボン除去ができる優れもの、とのことなので 使い始めてみた。実は使ったことがなかったのだが、まあこれで大丈夫 だろう、と安心していたのだが・・走行23000キロを過ぎたころ、 なんとまたしてもカーボン噛みの症状が出てきてしまった。 これはさすがに実費修理に。二台ともエンジン腰上分解を始める。 とりあえずエンジンを分離。さ~てバラすかな。 シリンダーヘッドを取り外す。 ピストンにがっつりカーボンが溜まっている・・ シリンダーヘッドの燃焼室。見た感じはまあそれほどでもないけど・・ ポートからガソリンを入れると漏れ漏れ。これではいけない。 お分かり頂けるだろうか・・画面のバルブのところにポチッっと何か付いている・・ッ! バルブを取り外してみると、バルブのあたり面に小さなデコボコが見える。 バルブをグラインダーブラシで磨く!綺麗になったかなぁ~と見てみると まだカーボンがくっ付いてる。大した根性だが削り落としてあげました。 ピストンもご覧の通り。このカーボンがすこしづつ排気とともに粉が飛んでいくようだ。 ヘッドの燃焼室を磨く。排気ポートは中も掃除しておこう。 ピストンもスッキリ綺麗に。 バルブの合わせ面にカーボン噛みで出来た凹凸をバルブコンパウンドを使って修正 する。これをしないと圧縮比が出ない。 右の排気ポートを擦り合わせしてみた図。合わせ面が綺麗なネズミ色になる。 両方すり合わせして組立。両方からガソリンを入れて漏れの確認をする。 通常は光明丹という物を使うが、省略。 さ~って組み上げちゃうぞ。 組立はなんでもそうだけど、確認が大切。 組立完了ッ!! とりあえずこれで当面は大丈夫。問題は防ぐ手立てなんだよね・・。 今の見てるのでSOD-1とか言う添加剤のがあるみたいだから、ちょっと試してみようかなぁ・・。
by cash_auto
| 2014-09-23 18:33
| メカニック
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