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実はここ所、ガソリンコックの扱いによるトラブルが何件かまとまってきた ので、ちょっとガソリンコックのことについて改めて解説しておこうと思い 筆ではなくキーボードを叩こうと思った次第であります。 ガソリンコックの表示にはちょっと違いがありまして、 ON、OFF、RES と。 ON、PRI、RES があります。(他にもあるけど省略) 通常、ガソリンタンクの燃料が満タンの場合、ONで走ります。 当然ガソリンは徐々に減っていきます。そしてガソリンがある程度 無くなってくると、少量のガソリンを残してONの位置ではそれ以上 ガソリンがエンジンに流れなくなってしまいます。この時のバイクの 状況を詳しく説明すると、ガソリンタンクの燃料はキャブレターの フロートチャンバーと呼ばれる燃料のため池に溜まるようになって いるのですが、ONでエンジンが止まる程度まで走ると、フロート チャンバーの中のガソリンは空の状態になってます。 「あ、リザーブにしないと、、」とガソリンコックをRESに切り替えて エンジンをかけようとしても、実はすぐにはエンジンはかかりません。 レバーをRESにしただけでは、フロートチャンバーにガソリンが 流れないからです。ガソリンコックはほとんどの場合、負圧バルブが 付いており、エンジンが回るとバルブが開いて、エンジンが止まってると バルブが閉まったままになっています。ですので、ガソリンを キャブレターまで送るには20~30秒ほどセルを回さないとエンジンが 掛からないのだけど、ここでPRI(プライマリーと呼ぶ)を使います。 負圧コックはエンジンを回さないとガソリンが出ないのですが、 PRIの位置だと、エンジンが回らなくてもガソリンが流れます。 使い方で言うと、20秒ほどPRIの位置で置いて、そのあとに RESにしてエンジンをかけると、余計にセルを回さなくても済む、 というわけです。 ただしPRIはそれ以外で使わないように。キャブレターの中の フロートチャンバーのガソリンを一定に保つバルブがあるのだけれど エンジンと止めて長い時間PRIの位置にしておくとバルブが開いて ガソリンがエンジンの中に入ったり、地面にこぼれるといった オーバーフローと言うトラブルが出たりするので注意です。 なお、PRIが無い場合は、通常ガソリンコックとキャブレターの 間にガソリンポンプを設けている場合があります。その場合、 キーをONにすると作動するタイプと、セルを回さないと回らない タイプがあるので注意です。当然ONでなくなった時はポンプで ガソリンを送るので、セルを回しつつガソリンを送る必要があります。 ちなみに、ONでガソリンが流れなくなった時の症状なのですが、 徐々にエンジンが回らなくなってくる感じです。まあ一言でいうと、 「あれ、なんか調子悪くなってきたぞ、、故障かな??」 と思うかも。そのまま走り続けると当然エンジンが止まるのですが、 実はちょっと吹けないなぁ?と思ってきた時に早めにRESにすると、 止まることなく走り続けれます。高速道路などでは止まるわけには 当然行かないので、もしリザーブを使うことがあれば、走りながら 片手でクイッと回せる器用さは欲しいかも。 これは当然ですが、ONでなくなる前にガソリンの補給は忘れない ようにしよう。 あとガソリンタンクに付いてちょっと解説しておきます。 ガソリンコックのリザーブ、予備ガソリンと呼んだりするので、 ガソリンタンクの他にも予備タンクが別についている? と思っている人が案外いますが、入れ物はガソリンタンク一つです。 簡単に構造を説明すると、一つの入れ物の真ん中と、底に 蛇口が二つあると思ってください。普段は真ん中の蛇口を開けて そこまで中身が減ってきたら、今度は底の蛇口を開ける、 といった具合です。ガソリンタンクの容量は、バイクの名前と諸元表 と検索すれば大抵ガソリンタンク容量と言うのが出ます。 そのうちのリザーブの量は、実はバイクによってマチマチ変わります 1リッターの物もあれば、5リッターもリザーブ量の物もあります。 一般的には2リットルぐらいが多いと思います。 ですので、ガソリンタンクのキャップを開けて、まだ結構入ってるな。 と思っても、実はもうリザーブだった、と言うのが案外多いんです。 最近でこそガソリンタンクの量を示すメーターが標準で付いてる 物が多いですが、ちょっと古くなるとない物がまだまだ多いです。 「ガソリンメーターがないバイクなんて乗れないよ・・」と思うかも しれませんが、心配有らないですよ。バイクにはトリップメーターが 付いてますが、実はそれがガソリンメーター代わりになります。 簡単に説明すると、タンク容量が10リットルとします。1リッター 当たり、10キロ走るとします。ガソリン満タン時に0にしておいて 走った時、トリップが70キロだとすると、あと30キロ走ると計算できます こんな感じで航続距離を管理します。燃費と言うのは通常街乗りを 基本値とします。ふつーに走ってある程度減ってからガソリンを入れて たとえば5リットル入った時に125キロだった、1リットルだと燃費は 25キロだった、と言った具合です。燃費は高速道路などは伸びる 傾向にありますので、実際に計るのがいいです。また、一度ONで ガス欠になるまで走ってみて、RESで入れた時の量を覚えておくと ONだと13リットルでガス欠になった。タンク容量が15だから、RESは 2リットルか。と言った具合。これさえ覚えれば、ガソリンメーターが 無くても平気。ぜひ覚えておこう! とまあ長々と書いちゃったけど、よくわからなかったら、お店に遊び がてらでいいので、聞きに来てくださいね。よろしく!
by cash_auto
| 2016-07-06 14:27
| メカニック
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