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うっすら目が覚めると、窓から薄明りが差し込んでいた。時間は5時ぐらい。 「うっ・・なんか涼しいな。さすが北海道・・」 夏とは思えないほど朝が涼しい。周りを見るとほとんどがまだ寝てるが、 昨日飲んで笑い話をした一人が起き上がって顔を洗っていた。自分も そっと静かに布団を畳んで、顔を洗って身支度をする。窓から見える空は 良い天気だ。ヘルメットやバッグを持って下のバイク置き場に行く。管理人さんに 礼を言い、荷物を積み込む。一緒に出てきたKDXの人の荷物がすごい・・ 大きなサンドバッグをリアシートに乗せて走る感じ。零れ落ちそう・・ 一方自分の荷物はBOXにテントやウレタンマットなど横にはみ出ない程度。 少なすぎて自分でも心配になってきた。いやまあ要る物があればそのあたりで 買い足せばいいんだ精神で来たけど・・まあなんとかなるっしょ。 エンジンをかけてゆっくり暖機、一速に入れて走り出す。さてさて・・街中を抜け 海沿いの道を西に走る。このままちょっと先に行くと、ニセコ高原という風景の よい道があるそうな。とりあえずそっちから回ってみよう。てな感じで走り始めた んだけど・・変だ。絶対変だ。なんだこの寒さは!まるで秋空みたいな空気。 ちょっと道沿いのコンビニに止まって、暖かい飲物を飲みながら考える。 今着ているのは夏用のメッシュジャケット。当然クソ暑い中走るだろうと想定して 秋冬装備なんてない。立ち寄ったコンビニには海が近いせいか海水浴で使う 浮き輪まで売っているのにだ。ちょっと店員に話を聞いてみたら・・ 「止まったコンビニの前で。寒い・・・」 なんでも先週までは30度近く暑かったのが、今週から急に寒くなったとのこと。 それにしても寒くなりすぎだろ!まだ8月3日だぞ!体感では12度程度に感じる。 このままでは走れないので、しぶしぶカッパを取り出す。カッパはこんな時は 風を避ける防寒具代わりにもできる。無いよりはマシだ。まさか初日よりこんな 恰好をするとは・・・この寒さは北海道に要る合間続いて、結局帰る当日まで 雨も降ってないのにカッパで走り回ることになってしまった。恐るべし北海道。 よし、これでとりあえず走るには問題ないぞ、と走り始める。目指すはニセコ パノラマライン。交通量も少なく、良いペースでどんどん走れる。全体的に 信号も少な目なのでスイスイと目的地のとこまで到着。ふーん、ここが パノラマラインかぁ・・と心地よいワインディングを走り始める。周りは夏のせいか 背の高い植物が多い茂っていて、良い風景がなかなか見れない。なんか どっか見どころあるだろう・・・と思いつつ駆け抜けてしまった。・・・えっ 良い風景はどこにあったんだ・・・いやまあそんなこと言ってもしょうがない。 「ニセコ高原へ。北海道であちこちで見ることになる(試される大地)の字が」 ともかく次だ!えーっと次は・・とマップルを見ると・・近くに洞爺湖がある。 おお!ここが有名な・・よし行ってみよう。こんな調子だ。早速向かうことに。 やや道幅の狭い道路を走り続けてい居ると・・湖が見えてきた。池の真ん中に 島が見える。やがて洞爺湖の道の駅が見えてきた。ちょーっと一休み。 池の中には小さな島のようなものが見える。 「えーっと・・ここからどう走ろうかなぁ・・」 ぼんやりと名物ら有名なところを走りながら決めようと適当な考えで走る私。 地図を見てみると・・近くにまた湖がある。えーっと名前が・・支笏湖(しこつこ)。 とりあえずこの辺まで行ってみよう。洞爺湖をぐるりと回り、東の方へ走っていく。 片側一車線の快適な道。良い景色を見ながらすいすい走れる。実に気分がいい 「済んだ空気と水といったイメージの島。ゆっくり歩いて回りたい」 時間は10時を回っていたので、いい加減何か食べないとなぁ・・と思いつつ 中々良さげな食べ物屋が無い中・・見つけたのが「きのこ王国」 「スーパーマリオでも居そうだような・・・」 じつはきのこは苦手で、正直入りたくなかったけど、他に良さそうなところがない。 まあきのこ以外の食べ物ぐらいあるでしょ・・・そう思った私は、店にバイクを止める ログハウス風の大きな建物で、中はあわただしく人が出入りしている。 中でもおお!っと思ったのがコーラのガラス瓶タイプの自販機があるではないか! 昔は昭和の頃は良く飲んでいたが・・まさかこんな所でお目にかかるとは。 「小学生の頃は、現役で小さな商店にはまだあった。さわやかになるひと時」 早速コーラを買い、次は食べ物だ。食券の販売機を見てみると・・・ きのこの天ぷらをはじめ、きのこ料理のオンパレード。いやまあきのこ王国だから いいんだけど、なにかお手軽なカレーみたいなのないかなぁ・・と期待したが・・・ きのこ以外の料理がぜんぜん見当たらない。マジかぁあ・・・・と端っこのところに 「天ぷらそば」とあった。まあこれでいっか。贅沢は言わない。 早速券を買い、注文に。・・・しばらくして出てきたのがコレ。 「いや・・・ちょっと待って。注文間違えてない??」 いや、これキノコの天ぷらやんけ。それなら「キノコの」天ぷらソバと書けよッ! 深いため息をしてもえび天にはならない。しょうがない・・・食べよう。 キノコは食べなれてないが、天ぷらはさくさくで、割とさっぱりした味。 そうは言っても嫌いなものは嫌い。やや眉間にシワを入れつつほぼ食べきった。 次はちゃんと好きな所でおいしい物を食べよう・・ そう思いつつ、きのこ王国を 後にする。この時点で時間は12時を過ぎていた。 30分ほど走っただろうか。 支笏湖に到着。ちょっと写真を撮ろうかな~っとバイクでほとりまで行ったら、 すぐ横の管理事務所から人が出てきて、ここはバイクは入ったらダメ!!っと 追い払われてしまった・・。ぐぬぬ。せっかく綺麗な景色なのに・・写真も撮る暇が なかった。しょうがない・・・他に行くか。 地図を広げて近くに行ってみたい所といえば・・ むっ!これは・・ 近くに夕張市がある。メロンや炭鉱で有名で、テレビや何かと話になる所。 何かあるわけじゃないんだけど、ちょっと街中を走ってみたい。あの夕張に 行ってきた!という謎の満足感を得たいがため、早速向かうことに。 実は札幌市の時計台も見て見ようとも思ったけれど、日本がっかりスポットの 一つに数えられているそうなので、結局はパスした。 割と軽快な道を走り続ける。なにせ北海道。信号も少な目でスイスイ走れる。 今回新しいインカムとスマホ、レーダー探知機を導入したので、取締の厳しそう な所は押さえて走るので安心?だ。ただ走る時間が長いので、割と退屈。 直線が多いのだ。そんな時はスマホのsiriに話しかけたりして気を紛らわせる。 「今日の天気は」「はらへった」「つかれた」 などなど言えば一応返事を返して くれる。目的地を言ってナビ代わりにできることも可能のはずだが、イマイチ 反応が悪い。上手く伝えられてないのだろうか。使い方をもっと勉強しないと・・ などとやっている内に、夕張市に入った。しばらく走っていると道沿いにやや グロテクスな熊とメロンを掛け合わせたようなマスコットのあるメロンのテラスと 言うところを見つけた。 「インパクトはあるけど・・・こども泣かない?これ・・」 なるほどメロンを売っている。玉や半玉など。今は体調の面の問題でちょっと 食べられないのだが、甘そうな香りが漂ってくる。むむー食べたいが我慢・・・ 缶コーヒーで一息着いたら、また走り出す。 夕張市・・は一見するとわりと田舎な町で、所々炭鉱の町の痕跡が見られる。 時間をかけてゆっくりと回ってみたい所であるが、まだまだ先は長い。 「炭鉱が盛んな頃の列車を展示している。黄色いハンカチもあるそうだけど・・ またいつかね」 メインストリートを走りつつ、いくらか写真に納めて夕張市を後にする。 あっ・・・メロンくらい食べておけばよかったかなぁ。 「気持のよい道路が続く。北海道は本当にほぼ直線が多い。しかし油断は大敵だ。」 夕張から北上する452号線を走り抜けている最中、犬のような動物が・・ あれ?あれはまさか・・・キツネだ!北海道といえばキツネ!生で見られるとは・・ しかし道路の真ん中をウロウロしながら、なんだか頼りない。ヒョロヒョロだ。 数枚写真を撮っているとじわじわと近づいてくる。おそらく観光客がエサでも 上げてしまったのだろうか。人間に慣れているよう。しかしキツネは恐るべし 寄生虫を持っているので、触ってはいけない。車にひかれるなよ~~と 別れを言いつつ再び走り出す。その後も数匹同じようにウロウロしてるキツネが いるんだから、夜は注意しないとね・・ 「人をあまり警戒しない。慣れているんだろうか・・・」 時間は午後四時を回っていた。やや夕方の気配がやってきたような空模様。 ちょっと早めだか、泊まる所を探すことに・・・しかし結構な山の中なので ライダーハウスもない。となるとキャンプだな・・・丁度少し言った所にキャンプ場が ある。今日はそこで決まりだな! 大雑把だけど、こういうのが好きだったりする。 川沿いにあるキャンプ場で、名前はみかさ遊園。トイレ・水道施設が整っていて 昼間なら小さなお店も開いてる。綺麗な芝生も整えられて家族向けのキャンプ地 で、ゴーカートやプールのような施設もあり、キャンプだけなら無料だ。ありがたい。 何もない所で何回もキャンプはしたことはあるが、トイレや水場があるだけで 快適さは天地の差がある。ぜひキャンプの時はキャンプ場を使おう。 時間は5時。まだ日が明るいがテントを設置して夕ご飯の準備をする。事前に ごはんとカレー(どちらもレトルトだけど)を買っておいてよかった。最低でも一食分 は常に携帯しておきたい。買いたい時に買えるとは限らないからね。 時間があるので調理してもいいだけど、ごみは持ち帰るのが基本なのであまり ゴミは出したくない。そんなわけでレトルトなんだよね。まあごはんがあれば あとはカレーなり缶詰なり、どうとでもなる。食えば満足するのだ! 「家族キャンパーがいるので、割とワイワイと騒がしい。早いとこ寝よ・・」 食べ終わり、後片付けをしたあと、ゆっくりとテントの中で明日のルートを考える。 ここからだと富良野あたりと十勝岳あたりを明日は回ってみようかな。そのあとは まあ・・・その時考えるかな。スマホとマップで情報集めをして、さっさと寝て 明日に備えよう。疲れた・・・ つづく
by cash_auto
| 2019-08-24 20:07
| メカニック
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